薬局でアフターピルがほしいとき 電話・窓口での言い方と流れ
薬局でアフターピルを買うのは、はじめてだと勇気がいります。何と言えばよいか、何を聞かれるか、どのくらい時間がかかるかが分かると、足を運びやすくなります。ここでは、国の通知と説明文書に書かれている流れに沿って、電話と窓口での言い方の例をまとめました。言い方の例は編集部が作ったもので、決まった言い回しがあるわけではありません。
- 行く前に電話。国は、在庫と、研修を修了した薬剤師の勤務を電話で確かめるよう勧めています(2026年11月8日時点)。
- 電話で聞くことは、「緊急避妊薬を今日買えますか」と「何時までに行けばいいですか」の2つで十分です。理由や事情は話さなくて大丈夫です。
- 窓口では「緊急避妊薬がほしいのですが、人に聞かれないところで話せますか」と頼んでかまいません。プライバシーへの配慮は、販売する薬局の条件になっています。
- 買う本人が薬剤師の目の前でその場で1錠を飲みます。
どの薬局に電話すればいい?
薬局で緊急避妊薬を売れるのは、研修を修了した薬剤師がいる薬局等だけで、厚生労働省が一覧を出しています(2026年11月5日更新。掲載は全国18,403か所・編集部の集計)。探し方と一覧の見方は一覧の見方のページにまとめています。
一覧の「事前連絡」の欄が「要」の薬局は、行く前に連絡してほしいという意味です。編集部が数えたところ、掲載中の約7割が「要」でした。「要」でない薬局でも、売れる薬剤師がいない時間や在庫切れはあり得るので、電話は省かないほうが確実です。夜や休日の考え方は夜や休日のページにあります。
電話では何と言えばいい?
電話の言い方に決まりはありません。次のように、聞きたいことだけを短く伝えれば足ります(編集部が作った例です)。
| 聞くこと | 言い方の例 |
|---|---|
| 買えるか | 「緊急避妊薬を、今日買えますか」 |
| いつ行けばよいか | 「何時までに行けば、対応してもらえますか」 |
| 薬剤師がいるか | 「対応できる薬剤師の方は、いまいらっしゃいますか」 |
| 値段 | 「値段は、いくらになりますか」 |
値段は保険がきかない自費で、メーカーの希望小売価格は1錠 税込7,480円です(第一三共ヘルスケアの2026年6月5日の発表)。売値は店ごとに違うことがあります。費用の考え方は費用のページに書いています。
声に出すのがつらいときは、メモに書いておいて読み上げる方法もあります。これは編集部の提案で、国の資料に書かれたものではありません。
窓口では何と言えばいい?
窓口でも、最初の一言は「緊急避妊薬がほしいのですが」で足ります。「アフターピル」という言い方でも通じますが、薬の分類としての名前は「緊急避妊薬」です。
話す場所が気になるときは、「人に聞かれないところで話せますか」と先に伝えてかまいません。国の通知は、販売する店舗の条件として、プライバシーへの配慮と、薬を飲むための水の用意を挙げています。つまり、配慮を頼むことは、薬局に求められていることを頼むことです。
薬剤師から「どんな状況でしたか」のような質問があっても、うまく答えられなくて大丈夫です。分からないことは「分かりません」と伝えれば、薬剤師が整理してくれます。
薬局では何を確かめられる?
国の通知によると、薬剤師はチェックシートを使い、販売してよいかを確かめます。次の点が決まっています(国の通知と部会資料、PMDAの説明文書による)。
- 買う人が、飲む本人であること。本人以外には売れません。
- 本人であることと年齢は、できる限り確かめることが望ましいとされています。ただし、証明書での確認は必ずしも必須ではありません。
- 妊娠している可能性が疑われるときは、妊娠検査薬で確かめる手順があります。
- 授乳中の人は、服用しないか、服用後少なくとも24時間は授乳を避けるよう、PMDAの説明文書にあります。
- 16歳未満の人と、短い期間にくり返し買う人(目安は3か月に2回以上)には、産婦人科や小児科の受診が勧められます。
- チェックシートと販売の記録は、薬局で2年間保存されます。
年齢の制限と親の同意は、薬局で買う場合はありません。10代の人向けの説明は10代の人へのページにあります。
買ってからの流れは?
- 説明を聞く: 薬剤師から、飲んだあとの確認のしかたなどの説明があります。
- その場で飲む: 薬局で受け取り、薬剤師の目の前で、水で1錠を飲みます。持ち帰って飲む決まりではありません。
- 支払う: 自費の薬です。
- 3週間後に確かめる: 薬剤師は、服用の3週間後をめどに、産婦人科の受診か妊娠検査薬での確認を説明することになっています。妊娠検査薬の時期のページで、使う時期を説明しています。
- 気になるとき: 月経が予定の時期から7日以上来ないときなどは、説明文書を持って医師か薬剤師に相談するよう、PMDAの説明文書にあります。→ 飲んだあとのページ
話しにくいとき・うまくいかなかったときは?
売れる薬剤師がいない、在庫がない、といった理由で、その薬局で買えないこともあります。そのときは、別の薬局を一覧から探すか、医療機関やオンライン診療という方法もあります(3つの入手方法)。時間の目安は何時間以内に飲むかのページにあります。
もし、望まない性交だったなど、被害が関係しているときは、薬局に行く前でも後でも、#8891(ワンストップ支援センターにつながる番号)に相談できます。相談先のページで、ほかの窓口も紹介しています。
この面で確かめていないこと
次のことは、この面を書いた2026年11月8日の時点で確かめていません。
- 薬局で実際に使われているチェックシートの質問項目の全文(国の通知は、使うことと保存の決まりは定めていますが、このサイトでは質問の文言を確かめていません)。
- 薬局ごとの運用の違い(待ち時間、個室の有無、支払いの方法など)。一覧の「プライバシー確保策」の欄に薬局が書いた内容は、薬局ごとに違います。
- 電話をかける時間帯ごとの対応のしやすさ。
このページは、診察や服薬の指示に代わるものではありません。体の状態や飲み合わせなど、個別のことは、薬剤師や医師に直接相談してください。
よく出る疑問
薬局で何と言って頼めばいいですか?
「緊急避妊薬がほしいのですが」で足ります。「アフターピル」でも通じます。人に聞かれたくないときは、「人に聞かれないところで話せますか」と先に伝えてください。
電話で理由を話さないといけませんか?
国の資料に、電話で理由を話すよう求める決まりは確認できていません。国が勧めているのは、在庫と研修を修了した薬剤師の勤務を確かめることです。「緊急避妊薬を今日買えますか」と聞けば足ります。
薬を持ち帰って家で飲めますか?
薬局で買う緊急避妊薬は、薬剤師の目の前でその場で飲む決まりです。国は、面前服用を含む売り方について、一定の期間のあとに見直しを話し合うとしています。
付き添いの人は一緒に窓口に入れますか?
国の資料では確かめていません。買うのは本人で、本人以外には売れません。付き添いを頼みたいときは、薬局に電話で聞いてください。
- 緊急避妊薬の調剤・販売について|厚生労働省(2026年11月8日に確認)
- 要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧(2026年11月5日更新)|厚生労働省(2026年11月8日に確認)
- 令和7年9月18日付 医薬総発0918第2号・医薬薬審発0918第3号(要指導医薬品の緊急避妊薬の販売)|厚生労働省(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊薬のスイッチOTC化について(部会資料・2025年8月)|厚生労働省(2026年10月9日に確認)
- 要指導医薬品ノルレボ 説明文書|PMDA(2026年10月27日に確認)
- 要指導医薬品ノルレボ 価格の発表(2026年6月5日)|第一三共ヘルスケア(2026年10月9日に確認)
このページは、添付文書や国・学会の資料など公開された情報をまとめたものです。一人ひとりの状況(飲めるかどうか・妊娠の可能性)は判断できません。飲むかどうか、飲んだ後のことは、医師か薬剤師に相談してください。当サイトは医療機関・薬局の紹介も、薬の販売もしていません。