アフターピルのよくある質問:30の問いに短く答えます
緊急避妊薬について多い質問を、テーマごとにまとめました。答えは短くしてあり、くわしい説明は各ページにあります。体の状態や判断が必要なことは、医師か薬剤師に相談してください。
- 時間: 決められた使い方は、性交後72時間以内です。できる限り早く飲むよう求められています。
- 効き目: 妊娠を防ぐ割合は、国内の試験で81.0%、海外の試験で84%でした。完全に防げる薬ではありません。
- 手に入れ方: 医療機関、オンライン診療、薬局(2026年2月2日から処方箋なし)の3つです。
性暴力の被害にあったときは、#8891(ワンストップ支援センター)や #8103(警察)に電話できます。
飲む時間と効き目の質問
Q1. 何時間以内に飲めばいいですか?
添付文書の用法は、性交後72時間以内に1回飲むことです。時間がたつほど効果が下がるとされるので、できるだけ早いほうがよいとされています。数え方は何時間以内に飲むかのページにあります。
Q2. 72時間を過ぎてしまいました。
学会の指針には、120時間以内なら決められた使い方の外でも効果がある可能性が高い、という記載があります。ただし薬局で買う薬の使い方は72時間以内です。過ぎたときは医療機関で相談してください。
Q3. 飲めば妊娠しないと考えていいですか?
いいえ。試験でも妊娠した人がいて、添付文書も完全には防げないとしています。飲んだ後も、妊娠していないかの確認が必要です(効く仕組み)。
Q4. 体重が多いと効きにくいのですか?
日本の添付文書には、体重についての記載はありません。WHOは、BMIが30を超える人では効果が下がるとしつつ、安全性の心配はなく、必要なときに使うことを拒まれるべきではないとしています。
手に入れ方の質問
Q5. 処方箋がなくても手に入りますか?
2026年2月2日から、要指導医薬品として薬局などで処方箋なしで買えます。販売できるのは、研修を終えた薬剤師がいる所に限られます(薬局で買える制度)。
Q6. どの薬局でも買えますか?
買えません。厚生労働省の一覧に載った薬局などで、研修を終えた薬剤師から買う仕組みです。在庫や薬剤師がいるかは、行く前に電話で確かめると安心です(一覧の見方)。
Q7. オンライン診療ではどう受け取りますか?
医師が1錠だけを処方し、研修を受けた薬剤師のいる薬局で受け取って、薬剤師の前で飲みます。家に届いて自分で飲む形ではありません(オンライン診療の指針)。
Q8. 夜や休日に必要になったら?
国の一覧で探し、開いているかを電話で確かめます。営業時間は所ごとに違うので、このサイトでは決めつけられません(夜や休日のとき)。
Q9. 海外のサイトから取り寄せてもいいですか?
厚生労働省は、個人輸入の薬は品質が確かめられておらず、偽物のおそれもあると注意しています。健康被害が出ても公的な救済制度は使えません(個人輸入の危険)。
薬局での決まりの質問
Q10. 薬局で受け取った薬を、家で飲めますか?
できません。用法そのものが、薬剤師から受け取ってその場で飲むことになっています。1つの包装には1錠しか入っていません。
Q11. 身分証は必要ですか?
国の通知は、本人であることや年齢の確認はできる限り行うのが望ましいとしつつ、証明書での確認は必ずしも必須ではないとしています。持っていくものは、行く前に薬局に聞いておくと確かです。
Q12. 薬局ではどんなことを聞かれますか?
薬剤師がチェックシートを使い、販売してよいかを確かめます。妊娠しているおそれがある場合は、妊娠検査薬で調べる手順もあります。答えた内容と記録は薬局で2年間保存されます。
Q13. 人に聞かれたくないのですが。
販売する薬局には、プライバシーへの配慮が求められています。話しにくいときは、そのことを薬剤師に伝えてください。
副作用と体の質問
Q14. どんな副作用がありますか?
国内の試験では、薬のあとの出血(消退出血)がいちばん多く、不正な出血、頭痛、吐き気、だるさなどが続きました。数字は調べ方によって大きく違うので、副作用のページで区別して見てください。
Q15. 飲めない人はいますか?
添付文書は、成分で過敏症を起こしたことがある人、重い肝臓の障害がある人、妊婦を、使ってはいけない人としています。持病がある人は、医師か薬剤師に伝えてください。
Q16. いつも飲んでいる薬があります。
添付文書は、肝臓の薬物代謝酵素を強める薬や、セント・ジョーンズ・ワートを含む食品などで、効き目が弱まるおそれがあるとしています。お薬手帳など薬の名前が分かるものを持っていき、相談してください(副作用のページ)。
Q17. 授乳中ですが、飲めますか?
医療用の薬と薬局の薬で、案内の書き方が違います。医療用は服用後24時間は授乳を避けるよう指導するとされ、薬局の薬は授乳中の人は飲まないよう案内されています。授乳中なら、まず医師か薬剤師に相談してください。
Q18. 飲んですぐ吐いてしまったら?
薬局で買った薬の場合、販売会社は、2時間以内に吐いたら医療機関を受診するよう案内しています。医療機関では医師が対応を考えます。どちらも自分で判断せず、相談してください。
飲んだ後の質問
Q19. 効いたかどうかは、いつ分かりますか?
飲んですぐには分かりません。服用から3週間後をめどに、妊娠検査薬を使うか、受診して確かめるよう案内されています(妊娠検査薬の使い方)。
Q20. 出血があれば安心ですか?
出血だけでは判断できません。薬による出血や、妊娠の初めの出血と、生理の区別がつかないことがあるためです(飲んだ後のこと)。
Q21. 次の生理はいつごろ来ますか?
学会の指針では、80%以上の人が予定日の前から2日後までに、95%が予定日の7日後までに生理が来ています。7日以上遅れたり、いつもより軽かったりするときは、妊娠検査が勧められています。
Q22. 飲んだ後の性交でも妊娠を防げますか?
防げません。その周期の残りの期間も避妊が守られるわけではないので、次の生理までは効果のある避妊法を使うよう学会は助言しています。
Q23. 性感染症も防げますか?
防げません。緊急避妊薬は、HIVを含む性感染症を予防するものではありません。検査や相談の窓口は性感染症の検査と相談先のページにあります。
費用の質問
Q24. 健康保険は使えますか?
緊急避妊薬は保険給付の対象ではなく、自費です。医療機関での値段は、医療機関ごとに決められています(費用のページ)。
Q25. 薬局ではいくらですか?
要指導医薬品のノルレボのメーカー希望小売価格は、1錠 税込7,480円です(第一三共ヘルスケア 2026年6月5日の発表)。実際の売値は店によって違うことがあります。
若い人・家族の質問
Q26. 10代でも買えますか?親の同意は要りますか?
2026年10月22日時点で、年齢の制限はなく、親の同意も要りません。16歳未満の人などには、薬剤師が産婦人科や小児科の受診を勧めることになっています(10代の人へ)。
Q27. パートナーや家族が代わりに買えますか?
買えません。法律と国の決まりで、薬局は使う本人にしか売れません。付き添うことはできます。家族やパートナーにできることはパートナー・家族ができることのページにあります。
相談と情報の質問
Q28. 性暴力の被害にあったときは、どこに電話すればいいですか?
#8891 にかけると、最寄りのワンストップ支援センターにつながります。警察の相談は #8103、今まさに危険があるときは110番です。警察には、緊急避妊などの費用を公費で負担する仕組みもあります(相談先)。
Q29. 副作用で入院するほど具合が悪くなったら、支援はありますか?
国内で正規に手に入れた薬を適正に使っていれば、医薬品副作用被害救済制度の対象になりうるので、PMDAに相談できます。個人輸入の薬は対象外です(救済制度とは)。
Q30. ネットの宣伝と、このサイトの情報が食い違うときは?
添付文書や厚生労働省の資料と照らして確かめてください。効き目を言い切る宣伝や、体験談で特定の所に誘う記事は、国の広告の決まりに照らして注意が必要です(広告の見分け方)。
よく出る疑問
同じ周期に2回目を使ってもいいですか?
1つの周期に2回以上使うことはありえます。国の審査では、重ねて使うことを禁じる科学的な根拠は乏しいとされました。何度も必要になる状況なら、続けて使える避妊の方法を産婦人科で相談してください(低用量ピルとの違い)。
緊急避妊薬は中絶の薬ですか?
違います。学会は人工妊娠中絶薬とは見なしておらず、WHOも中絶を起こさないとしています。すでに成立した妊娠には効果が期待できません(よくある誤解)。
言葉の意味が分からないときは?
このサイトの用語集で、よく出る言葉を短く説明しています。それでも分からないことは、受け取るときに薬剤師か医師にたずねてください。
- ノルレボ錠1.5mg 添付文書(PMDA・2022年2月改訂 第2版)(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊法の適正使用に関する指針(令和7年改訂版)(日本産科婦人科学会・2025年4月)(2026年10月9日に確認)
- Emergency contraception(WHO Fact sheet・2021年11月9日更新)(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊薬の調剤・販売について(厚生労働省)(2026年10月9日に確認)
- 要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧(厚生労働省・2026年10月1日更新)(2026年10月9日に確認)
- 要指導医薬品である緊急避妊薬の販売に関する通知(令和7年9月18日 医薬総発0918第2号・医薬薬審発0918第3号、厚生労働省)(2026年10月9日に確認)
- 審議結果報告書・審査報告書 ノルレボ(要指導医薬品)(厚生労働省掲載)(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊薬のスイッチOTC化について(厚生労働省 部会資料・令和7年8月)(2026年10月9日に確認)
- 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく緊急避妊に係る取組について(厚生労働省)(2026年10月9日に確認)
- ノルレボ よくあるご質問(第一三共ヘルスケア)(2026年10月9日に確認)
- ノルレボに関する発表(第一三共ヘルスケア・2026年6月5日。メーカー希望小売価格の記載)(2026年10月9日に確認)
- 性犯罪・性暴力に関する相談窓口(内閣府 男女共同参画局)(2026年10月9日に確認)
- 性犯罪被害相談電話(警察庁)(2026年10月9日に確認)
- 犯罪被害者等施策「性的な被害」(警察庁)(2026年10月9日に確認)
- 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省)(2026年10月22日に確認)
- 医薬品副作用被害救済制度 制度の概要(PMDA・一般の方向け)(2026年10月22日に確認)
- 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 第36条の5・第36条の6・第49条・第66条・第68条(e-Gov法令検索)(2026年10月22日に確認)
- 医薬品等適正広告基準(平成29年9月29日 薬生発0929第4号、厚生労働省)(2026年10月22日に確認)
- 医療広告等ガイドライン(医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針・2026年3月30日最終改正、厚生労働省)(2026年10月22日に確認)
このページは、添付文書や国・学会の資料など公開された情報をまとめたものです。一人ひとりの状況(飲めるかどうか・妊娠の可能性)は判断できません。飲むかどうか、飲んだ後のことは、医師か薬剤師に相談してください。当サイトは医療機関・薬局の紹介も、薬の販売もしていません。